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出版社:東洋経済新報社
1680円(税込)

Q&A


1
株式投資と先物取引の違いとは?
2
先物取引は危険か
3
ミニ10枚とラージ1枚、どちらが有利?
4
先物取引の基本ルール
5
先物口座の開き方
6
証券会社への注文の種類
7
【特殊な注文方法】証券会社によりサービスの有無・内容が異なります。
8
自分なりの投資ルールを確立して取引しよう
9
リスク管理 大切な資金を守るために
10
日経225先物取引 用語集
11
日経225先物取引の税金

株式投資と先物取引の違いとは?

株価指数先物取引の特徴には下記のような特徴があります。

1)先物取引には決済期限がある
2)売り・買いどちらからでも取引できる
3)証拠金による取引。少ない資金で大きな投資(レバレッジ効果)ができる
4)差金決済
5)ヘッジ手段
6)様々な利用方法

1)先物取引には決済に期限がある。
株式投資の取引の場合は、基本的に決済期日がなく、中長期的にポジションをホールドしておく事ができますが、日経225先物取引には、決済しなければいけない期限というのが決まっています。この決済が行なわれる期日(限月の第2金曜日)をSQといいます。決済期限があるから不安だと言う人も多いかもしれませんが、リスク管理さえ徹底していれば全く問題ありません。

3)証拠金による取引。少ない資金で大きな投資(レバレッジ効果)ができる。
少ない資金で大きな投資をすることができる事をレバレッジ効果といいます。要するに「てこ(小さな力で大きな物を動かす)の原理」になります。このレバレッジ効果による、比較的少額の運用資金(=証拠金)で多額の利益を得ることが可能です。一方、相場が予想と反対に動いた場合には、多額の損失を被ることもある点で、ハイリスク・ハイリターンな取引といえます。
「証拠金による取引」とは、「証拠金」と呼ばれる保証金を預けてこれを元手に大きな取引をすることが可能になります。たとえば、通常の株式投資では100万円の株を購入するためには、証券会社に100万円のお金を入金しなければいけませんが、日経225先物取引では、1600万円(株価が16000円と仮定)の取引をするために、80万円ほどの資金しか要りません。たった80万円という少ない資金で1600万円の取引ができる訳です。但し、リターンは大きくなりますが、同時にリスクも大きくなります。投資で勝ち続けるためには、リスク管理は大切ですのでしっかりと徹底していきましょう。

4)差金決済。
株価指数先物は、債券や商品先物とは異なり、具体的な証券等の形を持たないことから現物受渡しによる決済ができません。従って、反対売買、最終決済ともに差金決済が行われ、現物受渡しにかかる手続きがありません。

5)ヘッジ手段。
現物株式を保有している投資家は、先物の売建てによるヘッジ取引を行うことによって、相場下落リスクを回避することができます。

6)様々な利用方法。
単純取引やヘッジ取引以外にも、2つの異なる市場や限月の先物を同時に売買する「スプレッド取引」や、現物及び先物市場間での裁定取引が行われています。その他、投資家毎の取引ニーズに応じた活用方法があります。

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先物取引は危険か

 先物取引というと、どうしてもネガティブなイメージがついて回るものです。しかし内容をよく理解しリスクコントロールがきちんと出来れば、さほど心配する必要はありません。「現物・信用」と「先物」を比較してみると、細かいルールや仕組みの違いは当然あるものの、こと先物について言えば、両者の大きな違いは「ネガティブ感があること」「馴染みが薄いこと」だけの話だと思われます。リスク管理が欠落していれば損を被ることもありますし、多額のお金を失う可能性があることは全てに共通して言えます。現物株に関しては、自分が投資した以上の損失を出すことはありませんが、少なくとも信用取引と先物取引は大枠で同じものと考えても良いかも知れません。全てはご自身のコントロール次第というだけの話です。
  したがって、先物取引が危険だということであれば現物株や信用取引も危険ですし、現物や信用が大丈夫だと言うなら先物取引も大丈夫だということになります。両者にさほど大きなリスクの違いはないのではないかと思われます。

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ミニ10枚とラージ1枚、どちらが有利?

 日経225miniが登場して日経225先物取引の敷居が低くなりましたが、ミニ10枚(=ラージ1枚)とラージ1枚のトレードではどちらが有利でしょうか。ミニ10枚の方がラージ1枚より多くの利益及び少ない損失になる可能性が高いと思います。例えば、ラージの買いが16,100円で売りが16,110円の板の場合、ミニの板は16,100円−16,105円−16,110円になり、ラージの板の厚さやトレンドにより、16,105円の買いか売りかのどちらかの値がつきます。ラージの場合、16,100円の板が16,110円の板より薄い場合に、成行買い注文をすれば16,110円で約定しますが、ミニの場合は16,105円で約定する可能性が高くなります。その分、ミニの方が安く買える可能性があります。ミニの5円で10枚の場合、5,000円の差が出ます。転売又は買い戻しでも同様ですので、最大10,000円の差が出ることになります。

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先物取引の基本ルール

@決済方法と期限について
日経225先物には、「転売・買戻による決済(SQ前の任意の日・時点での決済)」と、「最終清算指数による決済(いわゆるSQでの決済)」という2種類の決済方法があります。転売・買戻による決済とは、SQの日より手前の好きな時に、買建玉を売って買ポジション(=ロング・ポジションともいう)を清算(「転売」)したり、逆に、売建玉を買い戻して売ポジション(=ショート・ポジションともいう)を清算(「買い戻し」)することをいいます。このように、安く買って高く転売したり、高く売って安く買い戻すことによって利益を得たり、あるいは予想に反した値動きによって損切りを行うために、好きな時に建玉を決済するのが1つ目の方法であり、SQの日より前であればいつでも決済することができます。

このSQ(Special Quotation)による決済とは、SQ前日までに任意で建玉の決済をせずに、3月・6月・9月・12月の第2金曜日の日経225構成銘柄の始値によって計算される最終清算指数(SQ値)によって、(たとえ損失が出ていたとしても)強制的に決済する方法のことです。すなわち日経225先物指数(値段)というのは、決済期日(SQ)までは予想や予測に基づく「需給」で決まり、決済期日には個別銘柄が実際に売買された「事実」によって決まります。なお、年4回あるSQでは、その限月取引に該当する建玉は必ず決済する必要があり、限月をまたいでポジションを取ることはできません。

A差金決済方式について
日経225先物では差金決済方式を採用しており、これは当初の建玉の価額と決済時の日経225先物指数(値段)(もしくは最終清算指数(SQ値))の差額だけを受け取ったり支払ったりするというルールです。
例えば17,000円で1単位(1枚)の買い注文を入れて買ポジションを取ったとします。その後、日経225先物指数(値段)が上昇したため、SQを待たずに17,090円で売り注文を出して約定したとします。その場合の受け渡し金額は「17,090円−17,000円=90円」で、実際の損益は「90円×1000(1枚あたりの取引単位)−売買手数料」となります。つまり、90円の上昇でも9万円弱の利益となります。

一方、「225指数は下がるだろう」と考えて17,000円で1単位(1枚)の売り注文を入れて売ポジションを取ったところ、予想に反して日経225先物指数(値段)が上昇したため、17,050円で買い戻しの注文を出して約定したとします。その場合の受け渡し金額は、「17000−17050=−50円」で、実際の損益は「−50円×1000(1枚あたりの取引単位)−売買手数料」となります。つまり、たった50円の損失が実際には5万円以上の損失となるのです。(なお、日経225miniの1枚あたりの取引単位は100となります。)

B証拠金について
先物取引は、取引金額に比べ少額の証拠金を差し入れることで取引に参加できる証拠金取引です。また決済の方法は、価格の差額分を受渡しする差金決済でおこなわれます。これらの特徴によって、投資家は多額の資金を用意しなくても先物取引を利用することができます。

証拠金取引とは、予め計算された金額の現金(もしくは代用有価証券)を用意して、その何倍かの取引をし、決済をしたときに利益もしくは損失の差額だけを清算するという取引の仕組みです。そして、決済を確実に行うためにある程度の損失リスクを計算し、予め証券会社側にお金を差し入れておくというのが証拠金の目的です。

日経225先物と、外国為替証拠金取引や株式の信用取引の証拠金の違いは、外国為替証拠金取引や信用取引の証拠金が「取引額に対して何%か」という単純な計算方法であるのに対し、日経225先物では「SPAN(R)証拠金」といわれる独自の指数を使って必要な証拠金額を計算するという点です。

SPAN(R)とは、CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)が1988年に開発した証拠金の計算方法とシステムのことで、Standard Portfolio Analysis of Risk(R)の略称です。取引全体の建玉から発生するリスクに応じて証拠金額を計算するという考え方で成り立っています。日経225先物では、大阪証券取引所が採用するSPAN(R)証拠金額に基づいて、各証券会社が証拠金を算出・設定しており、SPAN(R)証拠金額は常に変動します。

日経225先物の場合、信用取引のレバレッジが約3.2倍であるのに比べて先物取引は一段と資金効率の高い投資手段といえますが、レバレッジ取引は相場が予想どおりに変動すれば、差し入れた証拠金に比べて大きな収益が得られる可能性がある一方で、予想に反して変動した場合、差し入れた証拠金以上に損失が発生するリスクもあるので注意が必要です。

なお、追加証拠金の差し入れが必要となるケースには、「総額の不足(受入証拠金が証拠金所要額を下回った場合)」と「現金不足(差し入れている金銭が現金支払い額を下回った場合)」があります。実際に取引に必要な証拠金額や、証拠金の差し入れに関するルールについては、ご自分が利用する証券会社の規定を参照してください。
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先物口座の開き方

 先物取引を始めるには、まずは先物口座を開くことから始まります。別に難しい手続きは不要で、銀行口座や郵便局に預金口座を作るより簡単です。
手続きは郵送による手続きで、送られてきた資料に記入してポストに入れるだけで口座開設することができます。先物の専用口座の開設にはお金はかかりませんし、また口座管理料も不要です。

<口座開設の流れ>

 @証券会社のHPで資料請求する。(電話でもできます)
A資料と共に申し込み書類(一般口座用)が送られてきます。
B申込書と本人確認書類を返送します。
C証券会社側で申込書に不備が無いか確認。
D良ければ口座案内やパスワードが書かれた案内書が送られてきます。
E総合口座開設の完了。
F先物取引口座の申し込みをする。
G証券会社が許可すれば、先物口座開設用の申込書が送られてきます。
H必要事項を記入して返送。
I口座開設のメールが届きます。
J日経225先物口座開設完了!
以上の作業にかかる諸費用は0円なので是非専用口座を開設してみてください。

 このように資料請求して、記入してポストに投入するだけで口座開設が完了します。先物取引を取り扱っている証券会社はたくさんありますが、自分にあった証券会社を見つけるために、複数の証券会社に資料請求をすることをお勧めします。それぞれ証券会社は特徴があり、口座開設費や管理費が無料なので開設しておいて損はありません。ぜひ、口座開設だけでもしてみてください。日経225先物を取引するには、一般の株式口座ではなく専用の口座を開く必要があります。証券会社を選ぶ基準は、手数料の安さ、サービスの充実度、システムの安定性などで比較しますが、ほとんどの証券会社が口座を開設するだけではお金を支払う必要が無いので、実際にたくさんの口座を開いてみて一番、自分に合ったものをメイン口座として使っていくとよいでしょう。また、eBANKやジャパンネット銀行などのネットバンク口座を開いておくとより迅速に取引や入出金ができ、非常に便利です。
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証券会社への注文の種類

 証券会社の多くで、以下の注文方法が利用できます。

@成行注文
希望する価格を指定せず、その時点の相場にゆだねる注文。必ず約定するので、どうしても約定させたい場合に利用する。

A指値注文
自分の希望した価格で注文が執行されることを条件とした注文。成行注文と違い、必ず約定するわけではない。

B逆指値注文
「この水準まで下落したら成り行き売り」などというように、通常の指値とは反対の注文。

C寄成注文
寄付にのみ成行注文が執行されることを条件とした注文。

D引成注文
引けにのみ成行注文が執行されることを条件とした注文。

E不成注文
寄付とザラバ中は指値の注文として受付し、それが未約定だった場合に、引けの時点において成行注文に変更して発注することを条件とした注文。

F寄指値注文
寄付にのみ指値注文が執行されることを条件とした注文。寄付の板寄せ時に使われる。

G引指値注文
引けにのみ指値注文が執行されることを条件とした注文。引けの板寄せ時に使われる。

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【特殊な注文方法】証券会社によりサービスの有無・内容が異なります。

@ペア注文
二つの注文を同時に発注し、一方が約定した場合に、未約定のもう一方の注文を自動取消する注文方法です。ある程度の値幅内に膠着した相場の際にそのレンジ上限で売り指値、レンジ下限で買い指値を発注する際などに有効です。また、こう着状態を脱した際、その方向について行く場合などは、逆指値を利用してペア注文を組むなどの方法もあります。

Aステップ注文
親注文となる指値注文あるいは逆指値注文が約定した際、あらかじめ待機させておいた子注文を自動的に発注させる注文方法です。例えば、日経225オプション取引の場合、100円まで下がったら1枚買い、それが約定したら、150円で利食いの予約注文を自動で発注するように設定したり、買った後、相場が指定する水準まで逆行した際、ストップ・ロスをかけるなどの利用方法があります。

Bステップペア注文
ステップ注文とペア注文を組み合わせた注文です。ある指値(逆指値)で約定した際、あらかじめ待機させておいたペア注文が自動で発注され、どちらかが約定すると、未約定注文を自動取消する注文方法です。
例えば、ステップ注文部分で、新規の買いを行い、ペア注文の部分で利食い値段での売り指値注文とストップロスとなる水準での逆指値注文を行うことにより、損失を限定して利益機会を待つことが出来ます。

Cバスケット注文
先物、オプションの注文を同時に発注したり、オプションの複雑な合成ポジションを生成する注文を発注する際に非常に便利です。

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自分なりの投資ルールを確立して取引しよう

 日経225先物取引で大きな利益を生み出すには、自分なりのトレードスタイルを確立しなければなりません。人のマネをしていたのでは自分の成長を妨げることになるし、プロのトレーダー達においしいところを持っていかれるのがオチです。ただし、初心者のうちはどうしたら儲けられるのかが全くわからない事でしょう。身近に儲かっているトレーダーの知り合いがいるならば、トレードの仕方を習うも良し、市販のDVDなどを見て凄腕トレーダーのマネをするのも良いでしょう。もちろん、そこから進化していくには「自分自身の力」でしかありませんので、色々な情報を収集した上でじっくりと考えてみましょう。相場格言に「相場師は孤独を愛す」という言葉がありますよね。

@売買サイクルを決める
自分は「デイトレード・短期売買・中期売買・長期売買」のどれに当てはまるのか。
A売買スタイルを決める
自分は「順張り派」なのか「逆張り派」なのかそれとも「両方使いこなす両刀派」なのか。
B損益目標
1トレードあたりの利益確定額、損失確定額の目標額はいくらなのか。
Cどのテクニカル指標を使うのか
過去の取引を振り返って、どのテクニカル指標の勝率が高かったのか。

最初はピンとこないかもしれませんが、取引を続けていくうちにおのずと自分に合ったスタイルが導き出されると思います。とにかく日々努力・研究を怠らないことです。余談ですが、世界一のバッターといわれるイチローでさえ今の打撃フォームに納得がいかず、毎年打撃改造をしています。その「貪欲さ」の賜物が今のイチローなのですね。常に自分の取引を見つめ直し、負け取引の反省をしましょう。
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リスク管理 大切な資金を守るために

レバレッジ効果が高いからこそ、リスク管理は厳格に
さきほど述べたとおり、レバレッジ効果が非常に高い日経225先物取引は、ハイリスクハイリターンです。この「リスク」を管理することが長く取引していくうえで、最重要課題となります。

ロスカット(損きり)は厳格に行うこと。
「いつかは騰がるだろう」「今は単なる押し目だろう」等と楽観的な考えで、これが出来ずに損を拡大させてしまってはお話になりませんよね。実際これができずに投資の世界から離脱する人も多数います。例えば、ロスカット額を5万円、利益確定額を20万円と決めておけば「1勝4敗」でもイーブンです。投資全般に言えることですが、欲を出しすぎないことが大切です。ロスカットが出来なければ、取引をしない方が賢明です。

株価指数先物取引には値洗いがある
値洗いとは、株価指数先物取引の建玉を毎日の清算指数(=終値)で日々評価替えをし、その評価差損益を授受することを言います。つまり、持っている建玉について、日々の清算指数(=終値)との差額を値洗いと言い、前日の終値よりプラスであれば「値洗い益」、マイナスであれば「値洗い損」が発生します。持ち越しをする場合には注意しておくべきです。ポジションを持ち越す場合は、値洗いに注意しましょう。

通常の取引や値洗い損で不足金が発生したら?
上記値洗い(日々の相場変動)により、不足金が発生した場合(証拠金以上に損を出してしまった場合)、必要証拠金を満たすまでの不足分を入金して、不足分を解消しなければいけません。このようなことを追加証拠金(追証:おいしょう)といいます。追証が発生しないように、常に証拠金の額を計算するようにしましょう。こうした追証を発生させないためには、厳格なロスカットが不可欠なのです。
?
証拠金を多めにいれておこう。
いくら証拠金が70万円程度で取引が出来るといっても、証拠金全額を使うというのはやりすぎな感があります。また、上記のようなことに陥りかねません。1枚買うのに必要な証拠金が70万円とするならば、100万円以上の証拠金を口座へいれておきましょう。追証が発生しない為にも、口座資金は証拠金よりも少し多めが基本です。

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日経225先物取引 用語集

限月(げんげつ)
限月はゲンゲツと読み、先物取引やオプション取引の取引の満期日(決済期日)のことを言う。日経225先物取引では、3月限、6月限、9月限、12月限の4つの決済期日が存在し、取引が可能になるのは、向こう5限月で、それぞれの第2金曜日が清算日ということになる。先物取引では、最終決済期限(限月の第2金曜日)は決まっているので、取引期間中にまだ決済していなければ最終日に、強制的に反対売買で決済されます。このときの強制決済価格のことをSQと言います。

SQ(エスキュー)
SQとはスペシャルクウォーテーションもしくは特別清算指数とも言われますが、先物取引・オプション取引の決済期限を迎えたときの、決済の値段のことを表しています。決済期限は先ほどから何度もお伝えしておりますが、限月の毎月第2金曜日になっております。未決済の建玉があった場合には、SQの値段で自動的に反対売買で決済されます。SQの期日が迫ってくると、どうしても先物の値動きが激しくなるため、先物取引を始めて間もない初心者の方は、この時期は取引をしない方が無難でしょう。

期近・期先(きぢか・きさき)
今現在の取引できる5限月のうち、もっとも近い限月のことを期近といい、期先とはもっとも先の限月のことをいいます。日経225先物取引で取引の中心になっているのは、直近の限月である期近の取引になります。しかし、取引最終日に近づいてくるとSQによって強制的に反対売買されるため、その次の限月へとポジションを乗り換えるをという動きが良く見られます。

建玉(たてぎょく)
先物取引、オプション取引、信用取引などで、売買した後、ホールドしていて、決済していない残っている未決済分の契約総数のことをいいます。新規で買うことを「買い建て」といい、反対に新規に売ることを「売り建て」と言います。玉とは英語で言うとポジションといいますが、そっちの方がしっくりとくる人も多いかもしれませんね。買いポジション、売りポジションなどとも言われます。

買い建て
買い建てとは、先物取引において新規に「買う」こと。将来値上がりすることで利益を得る。

売り建て
売り建てとは、先物取引において新規に「売る」こと。将来値下がりすることで利益を得る。

指値注文
買いたい(売りたい)値段を指定して注文する方法。

成行注文
買いたい(売りたい)値段を指定せず、市場で形成される値段に任せる注文方法。

逆指値注文
「この水準まで下落したら成り行き売り」などというように、通常の指値とは反対の注文方法。

日経225
日経225とは、代表的な上場企業225社の株価から算出した株価指数。いわゆる日経平均のこと。日経300(代表的な上場企業300社から算出した株価指数)、日経500(代表的な上場企業500社から算出した株価指数)などと区別するための呼び方。

日経225先物
日経平均株価を対象とした、大阪証券取引所に上場されている株式先物。

日経225オプション
あらかじめ定められた期日(満期日)にあらかじめ定められた価格(権利行使価格)で日経平均を買い付ける、または売り付ける権利のこと。この権利を売買することをオプション取引と言う。

証拠金
先物取引は,対象とする原資産の将来の値段で利益あるいは損失が決まる。その損失が生じた場合にも,決済の履行を確保できるために必要な資金。

レバレッジ
「レバレッジ=てこ」、自分の力の何倍もの力を生み出すこと。

差金決済
現金の受け渡しをせずに反対売買の差金のみで決済すること。

ヘッジ
元々は「防御」という意味。相場ではリスクヘッジのことを単にヘッジと言い、「危険分散」的な使い方がされる。

スプレッド
元々は「鞘」とか「ひろがり」といった意味。市場でスプレッドというと通常は、買値と売値の開きのこと。

デイトレード
買建をしてその日のうちに売ったり、売建をしてその日のうちに買い戻すといった、1日の価格の値動きで差益を得る目的で行う売買のこと。

スイングトレード
数日間で売買を済ませてしまう短期売買のトレード方法。

ポジショントレード
数週間から数ヵ月の期間で売買を繰り返す投資方法。

短期売買
短期売買とは、短期的な値動きを狙った売買行為。

中期売買
短期売買でもなく、長期保有はせずにある程度利益がでたら売り払っていく売買行為。

長期売買
買建、売建を数ヶ月あるいは1年以上続けて保有して利益を得る行為。

順張り
順張りとは、価格のトレンドに沿って売買をする投資手法のこと。例えば、価格が上昇し始めたことを確認して買うような手法のこと。

逆張り
逆張りとは、他の投資家たちが弱気になって価格が下落してくる場面を買う手法のこと。基本的には下がって行く動きの中で買い、上がってきたところを売るという投資姿勢のこと。

トレンド
トレンドとは、上下動しながらも一定方向に向う動きのこと。価格や業績の動きについて使う言葉。

ロスカット
買った価格から値下がりした状態で損を出して売る等、損失を確定させてポジションを手仕舞いすること。損切り。

テクニカル分析
将来の価格の方向性を予測するために価格や出来高など市場指標のみを利用する市場分析方法。

ファンダメンタル分析
ファンダメンタル分析とは、景気や企業の業績、収益などから株価の動向を探る分析方法。

システム売買
プログラムによって投資家の技術的な判断や主観などは一切はさまず売買サインに基づいて機械的に売買すること。

SQ(特別清算指数)
株価指数先物とオプションの決済の値段のことをあらわしており、毎月第二金曜日がオプションのSQで、3,6,9,12月の第二金曜日に株価指数先物のSQが行なわれる。

裁定取引
異なる市場で同じ資産の価格に差があるような場合に利益を得ようとする取引。安い市場で購入し、高い市場で売却すれば楽に利益を獲得できる。

値洗い
値洗いとは、先物取引等における建玉において、毎日の清算値段(終値)で日々評価替えをして、今現在の評価替えを行うことです。要するに、今現在持っているポジションについて日々、利益が出たのか?損失が出たのか?計算をする仕組みです。このように日々値洗いを行うことにより、相場の変動に際しても決済の履行を確実にすることができます。

追証
顧客の思惑に反し、信用買いを行った銘柄の株価が下落し、また、信用売りの株価が上昇して計算上の損失が生じた場合、顧客は証券会社から追加の保証金を徴求される場合があります。これを追証と呼びます。

カレンダースプレッド取引
同一市場で異なる限月の価格差を利用して利益を得ようとする取引。

インターマーケットスプレッド取引
異なる市場で同じ限月の価格差を利用して利益を得ようとする取引。

SPANR証拠金
SPAN証拠金とは平成12年10月30日より大阪証券取引所、東京証券取引所に導入された先物・オプションの証拠金制度。SPANRは、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)が、開発したリスクベースの証拠金計算システムの事。従来の証拠金所要額の計算方法と比較して、より正確に包括的に見積もる事がでる。

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日経225先物取引の税金

日経225先物取引で得た利益への課税方法は、他の所得と分離して課税されます。

@通算
商品先物取引(商品の受渡しが行われるものを除く)に係る売買損益との通算が可能で、株式などの損益とは別に計算しなければなりません。
(事例)
日経225先物で100万円儲かったが、株式で50万円損してしまった場合。

【間違った例】
(100万円−50万円)×20%=10万円(トータルの税金)

【正しい例】
100万円×20%=20万円
▲50万円×20%=0円
20万円+0円=20万円(トータルの税金)

株式の損失50万円は確定申告をすることで翌年以降3年間繰越控除ができます。 

A税率
20%(国税15%+地方税5%)

B損失の繰越
その年に控除しきれない金額については,翌年以降3年間にわたり,繰越控除できます。これも株式の売買益を先物取引の繰越損失と相殺するなどということはできません。損失の繰越」制度は確定申告をしなければ適用されません。 損を出してしまった人も忘れずに申告しましょう!

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